虫除け・日焼け止め・塗り薬・保湿剤の塗る順番は?【薬剤師が解説】

こんにちは、ゆう(@yuuyuujiteki436)です。夏真っ只中ですね。日差しも強く、日焼け止めが欠かせない毎日です。日焼け止めも必要ですが、保湿剤や他の塗り薬を普段から使っている方も多いと思います。いくつも塗るものがあると塗る順番って迷いますよね?今日は、塗り薬・保湿剤・日焼け止めなど塗るものが複数ある場合の塗る順番について解説していきます。
塗る範囲の広いものから塗る!
まず塗り薬と保湿剤を塗る場合について考えていきましょう。
塗り薬というと一般的にはステロイドやかゆみ止めを思い浮かべると思います。
塗り薬:ステロイド↓
ちなみにこれらのステロイドは市販薬の中では炎症を抑えたりする効果が一番強いです。(病院で処方してもらう薬も合わせると中くらいの強さ)
塗り薬:かゆみ止め↓
みなさんご存知の「ムヒS」ですね。虫刺されやかゆみ止めの万能薬で僕も長年お世話になっています。
保湿剤↓
皮膚科でよく処方される「ヒルドイド」と同じ成分で効果が高いです。
これらの塗る範囲ですが、ステロイドやかゆみ止めは症状がある部分にピンポイントで使われることが多いです。
保湿剤をピンポイントで使う場合もありますが、基本的には腕や脚、身体など広範囲に使う場合が多いです。
つまり塗る範囲は、保湿剤 > 塗り薬(ステロイドやかゆみ止め)となります。
保湿剤を広範囲に塗った後、ピンポイントで塗り薬を使うことで塗り薬が患部以外につくのを防ぎます。
先に塗り薬を塗ってしまうと、保湿剤を塗るときに塗り薬が広範囲へ塗り広げられてしまいます。
塗り薬が患部以外につくと、副作用が出る場合もあるので、保湿剤→塗り薬の順で塗りましょう。
ただし、医師から特別指示がある時はそちらに従ってくださいね。
医薬品か医薬品でないかを意識する
塗り薬・保湿剤に、日焼け止めも加えた場合について考えてみましょう。
塗り薬や保湿剤は、炎症や乾燥を治す医薬品です。
日焼け止めの多くは、化粧品や医薬部外品に分類されています。
つまり肌に対する効果や必要性は、
塗り薬や保湿剤 > 日焼け止め となります。
医薬品が本来持つ効果をしっかり出すためにも、塗り薬や保湿剤を塗った後に日焼け止めを塗りましょう。
塗り薬や保湿剤を先に塗ることで医薬品がしっかり効き、日焼け止めを後に塗ることで日焼けを防ぐ効果もしっかりと発揮されます。
薬剤師おすすめの日焼け止め
ここで薬剤師おすすめの日焼け止めをご紹介します。
普段から他の塗り薬や保湿剤を使っている方、敏感肌の方にもおすすめです。
また界面活性剤が入っていないので、身体にはもちろん、顔にも使えますし、敏感肌の方も安心して使うことができます。
ジェルタイプは軽い付け心地で使いやすく、ミルクタイプは肌馴染みが良く化粧下地にも使えます。
虫除けも一緒に使う場合は?
夏場のこの時期だと、多い人は塗り薬・保湿剤・日焼け止め・虫除けと4種類くらいを一緒に使うこともあると思います。
虫除けは、虫の嫌がる匂いや成分が使われています。
つまり、その成分が虫に接近・接触することで効果を発揮します。
よって、虫除けは一番最後に使いましょう。
まとめ
【最後に再確認】:塗る順番は、保湿剤→塗り薬→日焼け止め→虫除けです。
塗り薬、保湿剤、日焼け止め、虫除けを一緒に使う場合の塗る順番について解説しました。
今回は上記の4種類でしたが、これらに合わせて他のものを塗ることになっても、塗る範囲と医薬品かどうかを意識すると塗る順番は分かってくると思います。
正しい順番で塗って、楽しい夏にしましょう^^
みなさんのお役に立てば幸いです。それではまた。