【薬の名前の由来】これであなたも良い夢見れる…?

こんにちは!ゆう(@yuuyuujiteki436)です!
先日あげた記事の中でも少し触れましたが、薬の名前の由来には面白いものが結構あります。
先日の記事↓↓
市販のロキソニンって3種類もあるの?【現役薬剤師が解説します】
薬の名前は、壮大なものから、ロマンチックなもの、ちょっとジョーク入ってる?ってものまで色々な由来があります。
ってことで今日はそんな薬の名前の由来についてご紹介していきます!
将来薬剤師を目指している小学生の人は、ぜひ夏休みの自由研究のテーマにしてください(笑)
薬の名前について
市販の薬でも、病院で処方される薬でも、薬には商品名と成分名があります。
分かりやすい例でいうと、ロキソニン=商品名、ロキソプロフェン=成分名(一般名とも言い世界共通の名称)
成分名には長いものや覚えにくいものも少なくありません。
商品名は比較的自由に付けられるので、製薬会社が一生懸命開発したその薬に願いを込めてオリジナルの名前を付けています。
だからユニークなものも結構多いんですね。
ユニークな薬の名前
ドリエル
先日の記事でもご紹介した市販の睡眠改善薬の「ドリエル」。
これは英語の「Dream well」(いい夢みてね)が由来になっています。
優香さんのCMでお馴染みの…と思ったら多部未華子さんに変わってましたね!
どちらにせよこんな綺麗な女性に薬をもらって飲んだらぐっすり寝れそうです(笑)
マイスリー
病院で処方される睡眠導入剤の一つですが、これも英語の「my sleep」から来ています。
「私の睡眠」・・・発想はシンプルですね。
グッドミン
これも病院で処方される睡眠導入剤の一つです。
これはGood(グッド)な睡眠が由来になっています。
ドストレートなネーミングですね。
ロゼレム
これも病院で処方される睡眠導入剤です。
「健やかな眠りを取り戻し、バラ色の夢を見ましょう」という願いを込めて、「rose(ローズ)」+「レム睡眠(身体を休める眠り)」に由来します。
バラ色の夢・・・なんだかぐっすり眠れそうです。
ブロプレス
これは病院で処方される血圧を下げる薬です。
血圧の英語「blood pressure」を縮めたものが由来になっています。
アデカット
これも武田薬品が出している血圧を下げる薬です。
ACE阻害薬(血圧を下げる薬のカテゴリーの一つ)のAと、成分名デラプリル(derapril)のde、アンジオテンシン(血圧を上げる作用のある物質)を切断するという意味のcutをつなげています。
が、武田薬品の「TAKEDA」を逆さにした「ADEKAT」が由来という説もあります。
後者の説の方が個人的には好きです(笑)
ザイザル(Xyzal)
花粉症で病院にかかった方は飲んだことがあるかもしれません。
この薬は、アレルギー疾患に対する最終兵器っていう意味を込めて「XYZ」の文字を名前に入れたそうです。
もっとすごい薬を開発した時はどんな名前にするんでしょうか・・・。
カロナール
超メジャーな解熱鎮痛剤で、ほとんどの方が聞いたことがある名前だと思います。
由来は意外とシンプルで、「熱や痛みが取れて、軽く、楽になる」から来ています。
トーワチーム
病院で処方される総合の風邪薬で、製薬会社名の東和(トーワ)+チーム(組み合わせ「数種類の成分の配合という意味」)が由来になっています。
東和さんで働く方たちのチームワークが生んだ薬なのかもしれませんね。
アーガメイトゼリー
高カリウム血症という症状に使われる薬です。
寒天の英語agar(アーガ)+仲間を意味するmate(メイト)が由来です。
寒天の仲間・・・薬は治療のための仲間だよって意味も込められているのかもしれません。
ビムパット
てんかんに使われる薬です。
英語のVitality(バイタリティー:元気、活力)のVIと、Patient(患者)のPATをMという文字でつないでVIMPATと名付けられました。
バイタリティーが由来になっているのはなんか素敵ですよね。
グルベス
糖尿病に使われる薬です。
食後高血糖(グルコース)治療に対するBest choice(ベストチョイス)を目指すという意味からきています。
僕はみなさんにとっての薬剤師のベストチョイスでありたい・・・。
マクサルト
片頭痛に使われる薬です。
飛行用語、登山用語で最高高度、最高到達点を表すMax Altitudeに由来しています。
薬による治療を通じて、医療を高い到達点へという意味が込められているそうです。
シンプルにカッコいい・・・。
レルパックス
これも片頭痛に使われる薬です。
英語のrelief(苦痛の軽減、安心)と、ラテン語のpax(平和)が由来になっています。
安心と平和・・・なんだか命名者の強い想いが込められていますよね。
レメロン
うつ病に使われる薬です。
ラテン語の古い格言「Luctor et Emergo」(苦労するが、やがて苦境から抜け出す)に由来しています。
深いですね。薬効にも合っていて、かなり考え込まれた由来だと思います。
ミケルナ
緑内障に使われる目薬です。
2つの成分が入っていて、片方の成分の目薬の商品名「ミケラン」のミケと、未来に光を灯す意味を込めて、ローマ神話に出てくる月の女神である「ルナ」を組み合わせて名付けられています。
ローマ神話が由来ってロマンチックですね。
月の女神・・・セーラームーン。ちなみに「月に代わってお仕置きよ!」で有名なセーラームーンの作者は薬剤師です。
薬剤師の資格を持った有名人って結構いるみたいですね!
シーブリ
慢性気管支炎や肺気腫に使われる吸入の薬です。
「海」を意味する「Sea」と、「そよ風」を意味する「breeze」を組み合わせて命名。
ちなみに市販の制汗デオドラントウォーター(医薬部外品)の「シーブリーズ」も同じ語源のようです。
ヨーデル
病院で処方される薬で、便秘に対して使われています。
「よう出る」から命名されたんだろうなあと思いますよね?
僕ももちろんそう思っていました。
しかし、インタビューフォーム(薬の情報提供書)には「スイスのヨーデルの爽やかな感じをイメージさせるため」と書かれており、「よう出る」のことは一切書かれていません。
ちなみに「ヨーデル」とは裏声と地声を切り替えるアルプス地方発祥の歌唱法です。
イメージ的には「アルプスの少女のハイジ」のオープニング。
「ヤーラヤーラヤッホッホ〜」みたいなとこです(笑)
確かに爽やかさはありますが、命名者も絶対「よう出る」の方が先に浮かんだと思う・・・。
まとめ
薬の名前の由来なんてお固いのかなーって思ってた方も多いと思いますが、意外にもユニークなものがかなりありましたね!
自分でも調べていて面白いなと思いました。
小学生の方にはぜひ一度、夏休みの自由研究の課題にしてもらいたいです。
そして薬に興味を持ち、将来はぜひ薬剤師を目指してください!
僕も、このブログを見て「薬剤師を目指そう!」と思ってくれる人が増えるようなブログを目指して行きますね^^
それでは、また。