市販のロキソニンって3種類もあるの?【現役薬剤師が解説します】

2019年7月18日

こんにちは、ゆう(@yuuyuujiteki436)です。みなさんは頭痛や生理痛、熱が出た時どうしていますか?急な頭痛や生理痛、発熱って困りますよね。そんな時にロキソニンを飲む方も多いと思います。「市販のロキソニンを見つけたけど、3種類もあってよく分からない」そんな声にお応えして、現役薬剤師が市販の3種類のロキソニンを徹底解説します!


ロキソニンの成分って?その効果は?

ロキソニンには、ロキソプロフェンという成分が入っています。

薬には商品名成分名があるので、ロキソニン=商品名ロキソプロフェン=成分名(一般名とも言い世界共通の名称)ということになります。

「ややこしいから全部の商品を成分名で表記すればいいじゃん!」と思いますが、成分名には舌を噛みそうな長いものや覚えにくいものも少なくありません。

そこで製薬会社が一生懸命開発したその薬に願いを込めてオリジナルの名前をつけているんです。

例えば市販の睡眠改善薬「ドリエル」は、「Dream well(いい夢みてね)」が由来になっています。

薬の名前の由来って結構おもしろいものが多いので、また別の機会にご紹介しますね!

話が脱線してすみません(笑)ロキソニンに話を戻します!

ロキソニンにはロキソプロフェンという成分が入っているとお伝えしました。

主な作用は「鎮痛」「抗炎症」「解熱」で、類似薬の中では鎮痛効果が高いため、医療域では整形外科や歯科でよく処方されています。

ロキソプロフェンは「プロドラッグ」と言われるタイプの薬で、痛み止めとしての効果を持たない「未変化体」のまま胃を通過することで、胃への負担が少ない工夫がされています。

体内に吸収されると「活性型」に変わり、効果を発揮します。

「吸収されるまで変化しないなら効果が出るのが遅そう!」と思うかもしれませんが、ロキソプロフェンは他の類似薬と比べて血液中への移行が早いので、速やかな効果発現が期待できます。

ロキソプロフェンの注意点⚠︎

ロキソプロフェンが非常に優秀な薬であることは分かってもらえたと思いますが、もちろん気を付けなければならない点もあります。

痛み止めの薬は全般的に胃粘膜への負担がかかります。

ロキソプロフェンは胃粘膜への負担を減らす工夫がされてはいますが、胃潰瘍や胃炎の治療中は使用しないのが望ましいです。

もう一つは、ロキソプロフェンの腎臓への影響です。

多くの薬は腎臓で排泄されるので、薬が原因で腎臓に障害が出ることがあります。

ロキソプロフェンをはじめとした痛み止めの薬は、鎮痛や解熱のために炎症物質を抑えますが、同時に血管収縮の作用もあるため、腎臓に流れ込む血液が少なくなり、腎臓の働きが低下することがあります。

また後述しますが、「ロキソニンSプラス」「ロキソニンSプレミアム」には胃への負担をさらに減らす工夫として「マグネシウム」を含んだ成分が配合されています。

このマグネシウムも腎臓で排泄されます。

これらの理由により、腎臓病の方や腎障害になったことがある方高齢の方(一般的に年齢とともに腎機能は低下していくため)は特に注意が必要です。

こうした障害の発生を防ぐためにも、薬を必要以上に多く使ったり、症状が治まっても使い続けたりしないようにしましょう。

また胃への負担を少しでも軽くするために、痛み止めを空腹時には飲まないこと、コップ一杯の多めの水で服用することも忘れずに行いましょう。

薬全般に言えることですが、リスクのない薬(クスリ)はありません。

使用上の注意をよく読んで、正しく安全に使いましょう!

各ロキソニン製品の比較

ロキソニンS(第一三共ヘルスケア)

入っている有効成分はロキソプロフェンのみで、医療用のロキソニンに極めて近い存在です。

1回1錠、1日2回まで、さらに症状が続くときは3回目まで使えます。服用間隔は4時間以上あけます。

眠くなる成分は入っていません。

ロキソニンSプラス(第一三共ヘルスケア)

ロキソニンSに酸化マグネシウムという胃薬を少量追加しています。

元々胃にやさしいプロドラッグ製剤のロキソニンに胃薬をプラスすることでさらに胃への負担を軽くしています。

胃が弱い方や痛み止めで胃が痛くなったことがある方へは、僕も普段こちらをおすすめしています。

ロキソニンSプラスにも眠くなる成分は入っていません。

飲み方はロキソニンSと同じで、1回1錠、1日2回まで、さらに症状が続くときは3回目まで使えます。服用間隔は4時間以上あけます。

ロキソニンSプレミアム(第一三共ヘルスケア)

「ロキソニンS」「ロキソニンSプラス」とロキソプロフェンの量はそのままに、鎮静成分とカフェインを配合することで、痛みに対してより効果的です。

また胃への負担を軽くする成分も入っています。

ただし、鎮静成分の配合により眠気が出ることがあるので、服用後の車や機械の運転は禁止されています。

また、「ロキソニンSプレミアム」だけ1回2錠という飲み方になっているので注意してください。

よって使い方は、1回2錠、1日2回まで、さらに症状が続くときは3回目まで使えます。服用間隔は4時間以上あけます。

番外編【市販のロキソニンのジェネリック医薬品】

”ジェネリック”という言葉を聞いたことがある方は多いと思います。

ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、厚生労働省の認可を得て製造販売される、新薬と同じ有効成分を含む医薬品です。

第一三共エスファHPより引用

ちょうどロキソニンSの第一三共さんのHPに説明があったので引用させていただきました。

簡単に言うと、新薬と同じ効き目で少し値段が安く、国も使用を薦めている薬ということですね。

”ジェネリック”というと処方箋の薬をもらう時によく耳にすると思いますが、実はロキソニンをはじめとした市販薬にもあります。

有効成分は「ロキソニンS」と同じロキソプロフェンのみです。

なので飲み方も一緒で1回1錠、1日2回まで、さらに症状が続くときは3回目まで使えます。服用間隔は4時間以上あけます。

眠くなる成分は入っていません。

まとめ

各ロキソニン製品の違いがなんとなく分かってもらえたと思います。

現在、ロキソプロフェンを使用した飲み薬は全て第1類医薬品であり、ドラッグストアやネット通販でも薬剤師からの注意事項などの説明の確認後の購入になっています。

たかが痛み止め・・・と思うかもしれません。

上手く使えば非常に効果的な薬ですが、前述のように使い方によっては危険な一面も持っています。

使用上の注意をよく読み、安心安全な適正使用を心がけましょう。

みなさんのセルフメディケーションに少しでも役立てば幸いです。