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新卒でパート薬剤師!?新卒でも正社員薬剤師は減っていく【薬剤師の新しい働き方】

2020年4月27日

先日こんなツイートを発見しました。

【PNB】アインHD  560人の内定者が薬剤師国試に合格、過去最高を更新 http://dlvr.it/RSVKYJ

すごいですね…。終身雇用が終わりつつある現代で、世の新卒薬剤師たちは「とりあえず大手にいけば大丈夫!」という安定思考なのでしょうか。もしくは別の何か目的を持って大手へ就職しているのか。

新卒で大手に就職すること自体は否定しません。僕自身はあまり安定思考ではありませんが、色々考えた末に新卒時は大手DgSに就職していました。

そして、薬剤師は資格があるゆえに転職が今はまだ容易にできます。なので大手での新卒薬剤師の3年以内離職率はかなり高い。僕もそのうちの一人です。そして周りにも同じ境遇の人がかなり多い。

『大手DgSを新卒入社3年以内に退職』

聞こえは悪いかもしれませんが、自身の周りの人たちを含め案外いい面もあったりするので、今後の新卒薬剤師のキャリアの流れの一つになっていくのではと思っています。

深堀していきますね。

大手での経験は、ある程度の土台作りになる

新卒薬剤師であれば、調剤に関して一通り仕事ができるようになりたいという人が多いと思います。

大手DgSでの話にはなりますが、新入社員研修がしっかり組まれているので仕事を一つずつ理解しながら、一人薬剤師ができる最低ライン程度の調剤関係の基礎固めができました。

もちろん中小でも研修がしっかり組まれている会社はあると思いますが、友人の話では入社1週間で現場の頭数に入れられたというスパルタ的な会社もあるので、研修に関しては大手でハズレはないかと。

また、DgSだとOTCや介護用品、日用雑貨や化粧品(もちろん男性も)なんかの研修まであったので、薬剤師としての知識は数ヶ月の研修期間にしてはかなり高めることができましたね。

調剤に関しては、最新の調剤機器・監査機器などが導入されていることが多いのでそういった調剤環境で経験を積めるというメリットもあります。

言い方は悪いですが、辞めることを前提としたときに、大手は一人前までの修行場所的な利用方法があると思います。

最低限働いて生活基盤を確保しつつ、自分の時間を作る

ここからは大手を退職したあとの話になります。

大手で薬剤師としてある一定の仕事レベルに達した後であれば、パートや派遣薬剤師などで自分の好きなように働く時間をコントールした勤務形態へシフトしていくことも可能になりますね。

自分が生活できる程度だけ働いて、残りの時間は好きなことするってのもできます。

プライベートを確保して趣味に没頭するのもいいですし、将来のリスクヘッジのために副業をしていくのもいいでしょう。

薬剤師の正社員だとまだまだ副業禁止のとこも多いですし、パートや派遣勤務ならほとんどの場合で副業可能です。

あとは、今だと色んな薬学生がYoutubeやブログなど自分のプラットフォームを持って精力的に活動しているので、彼ら彼女らは薬剤師として社会に出た後も自分の時間を確保する必要があると思います。

そう言った意味では、今後は新卒からいきなりパートで働きつつ個人でビジネスしていく薬剤師なんかも出てくるかもしれません。

趣向の違う業種を兼務できる

これは僕の友人なのですが、パートで調剤薬局に勤務しつつ零売薬局(処方箋なしで医療用医薬品が買える薬局)にも勤務している薬剤師がいます。

同じ薬剤師業務という括りの中でも、異なるビジネススタイルの環境で働けるというのは正社員じゃなかなか実現できない働き方ですね。

調剤薬局と零売薬局、調剤薬局とDgS、調剤薬局と漢方相談薬局など組み合わせを考えると無限にあると思います。なんなら半分は薬剤師と全く関係ない分野で働くといったことも可能ですよね。

twitterの薬剤師界隈には、薬剤師×〇〇を目指す人、体現している人が結構いるんですが、〇〇に入るのは必ずしも薬・医療・ヘルスケアなど薬剤師に関わることでなくてもいいと思ってます。

むしろ〇〇に、薬剤師とは全く関係ない何かが入ってこそ、自分の視点や知見が広がって薬剤師という本業に良い影響を与えるかもしれない。

結果として、既存にはない新しい価値を持ったものが生まれるかもしれない。

正社員薬剤師ではない道が、これから色んな可能性を秘めていくと同時に、薬剤師のキャリアデザインの一つとなってくいくと思います。

ではまた。