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【新卒薬剤師の年収は?】若手薬剤師のリアルな年収と年収UPの方法。

2019年8月12日

将来薬剤師を目指している人、現在薬学生の人は、自分が薬剤師になったらどれくらい稼げるのかを一度は考えると思います。

ネット上には色んな情報がありますが、薬剤師の年収は職種や地域によってもかなりばらつきがあります。

この記事を読むことで、自分が薬剤師になった時の収入の目安を知ることができます。

僕はまだまだ若手薬剤師ですが、転職も二度経験しています。知り合いにも色々な年代の薬剤師がいます。

僕の経験を通じて、年収を含めたリアルな現状をお伝えします。

若手薬剤師の年収

1社目の年収は高め

僕が新卒で就職した会社は、業界5位以内に入る大手ドラッグチェーンでした。

1年目の年収は約500万。そこに残業代や家賃補助が加わり、実質550万程でした。

新卒薬剤師の年収としては高めの方だと思います。

当時は調剤業務に従事していましたが、調剤・ドラッグ業務どちらを選んでも給料は同じでした。

また、転勤の有無も選択できました。(全国勤務OK=転勤・異動あり、地域限定=転勤なし、異動はあり)

もちろん全国転勤OKの方が給料も高いです。地域によりますが、転勤の有無での給料差は月2〜4万くらい。

2社目(現在)の年収は下がった?

話が急に2社目になりますが、転職については別でまた記事にします。

2社目は業界10位以内に入る大手ドラッグチェーンで、年収は約450万です。

OTC業務を専任していましたが、調剤業務を選んでも給料は一緒です。

年収が下がる会社に転職する方は珍しいかもしれませんが(笑)、下がったのには理由があります

業界5位以内と10位以内の会社では基本給とボーナスの額に差がある

これは当たり前のことですが、会社の売り上げや収益が違うので基本給やボーナスに差が出ます。

基本給で月3万、ボーナスで40万くらいは差がありました。

やはり業界で上に行く会社ほど給料も上がる傾向にあります。

実際、当時の業界1位は新卒薬剤師に年収600万2年目に650万を約束している会社もありました。

地域限定職を選んだ

1社目(業界5位以内)では関東で仕事をしていて、全国転勤OKを選んでいました。

2社目(業界10位以内)では福岡で仕事をしていて、地域限定職を選びました。

2社目(業界10位以内)では転勤の有無での給料の差は月1〜2万でした。

会社によって転勤の有無での給料差はまちまちです。

転勤の有無と給料差で、どちらが自分にとって良い選択なのかを見極めるのが大事です。

家賃補助がなかった

薬剤師の業界では、中途採用者には基本的に家賃補助はありません。

家賃補助を新卒入社した人の特権としている会社も結構あります。

ドラッグチェーンにしろ調剤チェーンにしろ、大手になるほど中途採用者に家賃補助がない場合が多いです。

ただし、中途で大手に入った場合でも全国転勤OKを選んで、一度転勤があればそれ以降は家賃補助を受けられるといった事も可能だと思います。

逆に中小の調剤チェーンの方が、中途採用者にも家賃補助を出してくれることが多いです。

これは薬剤師確保のためにというのと、経営者との距離が近い分、家賃補助の交渉もしやすいということが理由として挙げられます。

大手ほど給与体系がガチガチに決まっていない分、ある程度の臨機応変さはあると思います。

若手薬剤師が地方で派遣薬剤師をすると

僕は3年目の時に大手DgSから地方派遣薬剤師へ転職しましたが、実質年収は900万円を超えました。

詳しい事はこちらに記事に書いています⬇︎

【若手必見!】派遣薬剤師を20代の薬剤師がやってみた【経験談】

キャリアアップするとどうなる?

ドラッグチェーンでの出世として一番身近なのは、薬局の薬局長ドラッグの店長だと思います。

多くの大手ドラッグチェーンでは、薬局長や店長になるに際してライセンス制度を導入しています。

そして、その試験に合格した人は順次、異動や持ち上がりで薬局長や店長に任命されるといった感じです。

早い人では、新卒でも4年目くらいから薬局長や店長を任命されている印象です。

1社目(業界5位以内)では、周りの薬局長・薬剤師店長で年収600〜750万くらい。

約150万の開きがあるのは、2つ理由があります。

1つ目は人によって転勤の有無が異なるのと、2つ目は同じ薬局長・店長という役職の中でも経験や評価によってランク付けされていて、手当の額が異なるからです。

2社目(業界10位以内)では、周りの薬局長・薬剤師店長で年収500万〜650万くらい。

約150万の開きがある理由は、1社目(業界5位以内)と同じです。

また、大手ドラッグチェーンには色々な部署があります。

採用課や教育課をはじめとした人事部、経理、薬務、商品開発、バイヤー、店舗開発、エリアマネージャー、海外事業部など。

これらの部署を目指す人も多いと思いますが、基本的には薬局長・店長を一度経験してからあるいは、ライセンスを取得してから配属される場合が多いです。(もちろん中にはスキルや経験を評価されていきなりこういった部署に配属される方もいます)

よってこれらの部署の年収は、薬局長・薬剤師店長と同等あるいはそれ以上の場合が多いです。

実際に、1社目(業界5位以内)では人事部の薬剤師で32歳で約750万36歳で約1100万38歳で約1200万といった方もちらほらいました。

書いてて思いましたが結構夢ありますね(笑)

若手薬剤師が年収を上げるためには

転職で一度年収を下げている僕が言うのもなんですが…(泣)

今の自分に対して伝える意味も込めて、僕の経験を通じて感じた方法を2つ挙げます。

伸び代で選ぶ

前の項の「キャリアアップすると?」でも書きましたが、やはり業界上位にあるような大手では役職手当がかなり大きいです。

まずは薬局長・薬剤師店長を目指し、それらを踏み台にして本部の役職を獲得していくのが一番堅実な方法だと思います。

また、これは2社目(業界10位以内)に入社して感じた事ですが、大手ドラッグチェーンの場合だと薬剤師or非薬剤師(主に登録販売者)どちらが主体となって会社を回しているのかによって会社の性質や内情がかなり異なってきます。

調剤チェーンの場合だと薬剤師が主体的な場合が多いと思いますが、ドラッグチェーンの場合は2通りあります。

1社目(業界5位以内)は、本部のあらゆる部署を薬剤師が中心となって会社を回していましたが、

2社目(業界10位以内)は、本部のあらゆる部署を非薬剤師(主に登録販売者)が中心となって会社を回していました。

薬剤師として入社した場合、薬剤師が主体となって回している会社の方が出世は早いです。

本部の人も薬剤師が多いので、業務を通じての接点も多く、薬剤師としての仲間意識が生まれやすく、名前と顔を覚えてもらいやすいです。

結果として、人事異動会議などに自分の名前が挙がりやすくなり、本部に引き上げてもらいやすいです。

もちろんスキルや成果、人脈によって異なりますが、これらは僕が2社を比べて割と露骨に感じた印象なので、あながち間違っていないと思います。

「誰が主体となって会社を回しているのか」という視点は、僕が就職・転職活動をしている時は持っていませんでした。

大手ドラッグチェーンを就職先の候補として考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

地域で選ぶ

一般的に仕事は都会へ行くほど給料は高く、地方へ行くほど給料は安いです。

しかし、薬剤師をはじめとした医療関係の仕事は、都会が安く地方が高いです。

これは単純に人手不足が原因です。

地方や離島だと、新卒〜5年以内の若手薬剤師でも700〜800万以上の求人も実際にあったりします。

僕の先輩(当時薬剤師4年目)の話だと、東京から岐阜にある中小の調剤チェーンに転職して年収が750万になったそうです。

それに加えて家賃補助と車貸出(プライベート使用もOK)もあるらしく、地方だと若者に対して移住支援金が自治体から最初の数年出ることもあるので、実質的な年収は800万超えていると思います。

北海道の中小の調剤チェーンからは年収1000万の提示があったそうですが、最低10年の勤務だったので「出稼ぎにしては長すぎ!」と思って断ったそうです(笑)

まとめ

若手薬剤師のリアルな年収と、そこから見えてきた年収を上げる方法をお伝えしました。

僕が経験してきたのはいずれも大手ドラッグチェーンです。

調剤チェーンや病院、MRをはじめとした製薬企業は年収も、それを上げていく方法も違ってくると思います。

僕と同じように大手ドラッグチェーンを就職先・転職先として考えている人はぜひ参考にしてみてください。

今回は以上です。

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